Enoの音楽日記

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2025-06-01から1ヶ月間の記事一覧

MUSIC TOMMOROW 2025

N響恒例のMUSIC TOMMOROW 2025。今年はドイツの作曲家・指揮者・クラリネット奏者のイェルク・ヴィトマンが指揮をした。ヴィトマンの個性により今年のMUSIC TOMMOROWは近年まれに見る活気あるコンサートになった。 1曲目は今年の尾高賞受賞作品、権代敦彦の…

ペルトコスキ/N響

2000年生まれの若い指揮者タルモ・ペルトコスキ(フィンランド出身)がN響の定期演奏会Cプロを振った。プロフィールによると、ペルトコスキはドイツ・カンマーフィルの首席客演指揮者、ラトヴィア国立響の音楽監督兼芸術監督、ロッテルダム・フィルの首席客…

ヴァイグレ/読響

ヴァイグレ指揮読響の定期演奏会。1曲目はプロコフィエフの交響曲第1番「古典」。愛らしい小交響曲という演奏ではなく、がっしりした骨格をもつ勢いのある演奏だった。その演奏はヴァイグレの個性かもしれないが、江藤光紀氏のプロフラムノーツを見て、ふと…

津村記久子「うそコンシェルジュ」

津村記久子の「うそコンシェルジュ」は11篇の短編集だ。どの作品にも津村記久子ワールドが展開する。 津村記久子ワールドとはなんだろう。周囲の人の身勝手さに振り回され、悩まされながらも、なんとか身をかわす物語といったらいいだろうか。どこにでもある…

B→C 小倉美春ピアノ・リサイタル

東京オペラシティのB→Cシリーズに小倉美春が登場した。ドイツのフランクフルトを拠点にするピアニスト兼作曲家だ。 プログラム前半はドイツ在住の女性作曲家たちの作品。1曲目はサラ・ネムツォフ(1980‐)の「7つの思考――彼女のような」。開演時間になると、…

マリオッティ/東響

マリオッティが東響に二度目の登場を果たした。前回は2023年6月だった。そのときのシューベルトの「ザ・グレイト」がすばらしかったので、今回も期待した。 1曲目はモーツァルトの交響曲第25番。「小ト短調」と呼ばれる曲だ。冒頭の弦楽器の切迫したシンコペ…

タカーチ=ナジ/日本フィル

ガボール・タカーチ=ナジが日本フィルに初登場した。タカーチ=ナジってだれ?と思った。タカーチ弦楽四重奏団のリーダーだった人だと知って、ああそうかと思った。インタビュー記事によると、タカーチ=ナジは2008年にミクローシュ・ペレーニのチェロを交…

藤岡幸夫/東京シティ・フィル

藤岡幸夫指揮東京シティ・フィルの定期演奏会。1曲目はベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲。ヴァイオリン独奏はコンサートマスターの戸澤哲夫。今回の演奏は戸澤哲夫の東京シティ・フィル・コンサートマスター就任30周年記念だ。戸澤哲夫は藝大大学院に在学…

パナソニック汐留美術館「ルドン展」

パナソニック汐留美術館でルドン展が開催中だ。昨年9月~12月に岐阜県美術館で開かれたルドン展の縮小版。岐阜県美術館では約330点あったそうだ。パナソニック汐留美術館では約110点。それでも相当な数だ。 周知のように、ルドン(1840~1916)はモネ(1840…