2014-12-01から1ヶ月間の記事一覧
2014年は第一次世界大戦の勃発から100年の記念年だった。でも、そのことを意識せずに過ごしていた。ところが、11月の日本フィル横浜定期で劇的に思い出した。 同定期ではラヴェルの「左手のためのピアノ協奏曲」が演奏された。ピアノ独奏は舘野泉だった。体…
フェルディナンド・ホドラー(1853‐1918)は、好きな画家だが、その生涯を通しての画風の変遷とか、テーマの全貌とかはつかめないままだった。本展はそれをつかむ絶好の機会だ。 本展は、ホドラーの作品と、同時代の作曲家・音楽教育家のダルクローズ(1865‐…
「第九」の季節がやってきた。レオポルド・ハーガー指揮読響の「第九」を聴いた。 レオポルド・ハーガーはザルツブルク・モーツァルテウム管弦楽団の首席指揮者としてその名を記憶している。下野竜也がウィーン音楽大学に留学したときの恩師でもあったそうだ…
今年はミレー(1814‐1875)の生誕200年だ。もっとも、そんな今年も残りわずかになったが。 生誕200年といっても、正直なところ、あまり意識していなかった。ところが、今秋開かれたオルセー美術館展で「晩鐘」(1857‐59)を見て、あまりの美しさに息を呑んだ…
新国立劇場の演劇「星ノ数ホド」。ニック・ペインの原作。2012年にロンドンで初演された。風変わりな題名だが、原題はConstellations。「星座」の複数形だ。 人が生きていく上では、無数の可能性がある。あの時あれを言っていれば……とか、あんなことを言わな…
デュトワ/N響の定期Cプロ。前半2曲が‘レクイエム’、後半が「新世界より」というプログラムだ。前半の2曲が興味深い。後半はサービスか――と。でも、その予想はくつがえされた。 1曲目は武満徹の「弦楽のためのレクイエム」。冒頭の弦の音が透明だ。一点の曇…
来年4月に音楽監督に就任予定の大野和士が振る都響の定期。いやが上にも期待が高まる。 1曲目はバルトークの「弦楽器、打楽器とチェレスタのための音楽」。昔よく聴いた曲だが、最近はいつ聴いたか。ちょっと思い出せない。少しご無沙汰した。久しぶりに聴く…
デュトワ/N響による「ペレアスとメリザンド」の演奏会形式上演。弦は16型だから、オペラハウス的には大編成だが、抑えに抑えた演奏なので(とくに休憩前の第3幕までは)、声にかぶることは一切なかった。 演奏会形式で聴くと、やはり発見がある。たとえば第…
外山雄三が日本フィル定期を振った。17年ぶりだそうだ。もっとも、その間に横浜定期を振ったことがある。ベートーヴェンの「英雄」を記憶している。そのときは元気がなかったので、今回も心配していた。でも、なんの、なんの、お元気だ。 年齢のことで恐縮だ…
カンブルラン/読響が来年3月のヨーロッパ公演に持っていくプログラムでの定期(同プログラムはユトレヒトとブリュッセルで演奏予定)。 1曲目は若手作曲家、酒井健治の新作「ブルーコンチェルト」。音の鮮度がいい。明るく瑞々しい音だ。演奏のよさも与っ…
新国立劇場の「ドン・カルロ」。2006年の初演のときも観ているので、これで2度目だが、初演から8年もたったせいか、新鮮な感覚で観ることができた。 マルコ・アルトゥーロ・マレッリの常として、演出と美術の両方を兼ねている。ひじょうに洗練された舞台だ。…