Enoの音楽日記

人生、何があっても、音楽を聴くと、自分を取り戻します。

2011-11-01から1ヶ月間の記事一覧

ルサルカ

新国立劇場の「ルサルカ」は2009年のノルウェー国立オペラ・バレエのプロダクションだ。主人公ルサルカをはじめ登場人物の心理描写が細やかなことが印象的。とくに注目したのが第2幕だ。幕開き早々からルサルカと王子との気持ちのすれ違いが描かれ、さらに客…

カンブルラン/読響

カンブルラン/読響の「海」にちなんだプログラム。選曲、その配列、ともに入念に検討されたものだ。たぶんカンブルランの頭のなかには、とっておきのプログラムがいくつもあって、これもその一つなのだろう。 1曲目はメンデルスゾーンの序曲「フィンガルの…

ブーレーズの全ピアノ作品演奏会

ピアニストの大井浩明さんがPortraits of Composers(略称POC)という物凄いリサイタル・シリーズをやっている。9月がクセナキスの全鍵盤作品演奏会、10月がリゲティの全鍵盤作品演奏会、そして今月がブーレーズの全ピアノ作品演奏会。残念ながらクセナキス…

ゴヤ展

金曜日の夜間開館に「ゴヤ―光と影」展へ。当日は6時からスライド・トークが開かれていたので、皆さんそちらに行っていて、空いた館内をゆっくり観ることができた。途中でスライド・トークに参加した一団に追いつかれたが、その波が過ぎると、またのんびりし…

御喜美江の『道の途中で』

左欄のブックマークに登録しているブログはどれも個性的で、センスがあり、教えられることが多く、しかも楽しいものばかり。そのなかの一つにアコーディオン奏者、御喜美江(みき・みえ)さんの『道の途中で』がある。 御喜さんは、いうまでもなく、世界的な…

野見山暁治展

今90歳の画家、野見山暁治(のみやま・ぎょうじ)が、本年6月に東日本大震災の被災地を訪れ、そこで見た光景をもとに「ある歳月」を描いた。ブリヂストン美術館で開催中の「野見山暁治展」に出品されている。 野見山暁治は1920年12月生まれ。今もなお旺盛な…

ラザレフ/日本フィル

日本フィルの首席指揮者ラザレフがラフマニノフ・チクルスをスタートさせた。これは今後2年間で交響作品を全曲と主要なピアノと管弦楽のための作品を演奏するもの。11月定期はその第1回だった。 1曲目はショパンのピアノ協奏曲第1番。この曲ではオーケストラ…

矢崎彦太郎/東京シティ・フィル

東京シティ・フィルの11月定期は首席客演指揮者の矢崎彦太郎による「フランス音楽の彩と翳」シリーズの18回目。毎回フランス近代の作品を聴かせてくれるので楽しみにしている。今回も興味深いプログラムだ。 開演前にロビー・コンサートがあった。ヴァイオリ…

ボージチ/都響

都響の11月定期はベテラン指揮者ヴォルフガング・ボージチWolfgang Bozicの指揮。ボージチは2008年のペーター・コンヴィチュニー演出の「アイーダ」で都響を指揮した。わたしもそのとき聴いて、よい指揮者だと思った。都響のほうでも手応えを感じたのだろう…

天守物語

泉鏡花の「天守物語」。この作品は何度も舞台化されているし、また映画にもなり、さらにはオペラ(水野修考作曲)にもなっているので、多くのかたにはお馴染みだが、わたしは今回が初めて。もっとも、いつだったか、原作を読んだことはある。そのときは、作…

パゴダの王子

去年の今ごろだったか、新国立劇場のバレエの予定にブリテンの「パゴダの王子」が入っているのを見て狂喜した。ブリテン好きのわたしには念願のバレエだ。CDでは聴いているものの、実際の舞台に接する機会はなかった。 せっかくの機会なので、2回分のチケッ…

人生のささやかな節目

上高地から歩いて1時間ほどのところに明神という場所があります。観光客もここまではよく来ます。皆さんはそこから上高地に戻るわけですが、横にそれて2時間ほど山道を登ると、徳本峠(とくごうとうげ)という峠にでます。この峠が好きで、毎年登っています…

グレン・グールド

ドキュメンタリー映画「グレン・グールド 天才ピアニストの愛と孤独」が公開されている。グールドの生涯を数多くの映像と関係者の証言でたどった作品。2009年のカナダ映画だ。 グールドというと、コアなファンがいるし、たとえそれほどではないにしても、自…