Enoの音楽日記

人生、何があっても、音楽を聴くと、自分を取り戻します。

2012-09-01から1ヶ月間の記事一覧

シャルダン展

東京にも秋の気配が漂うようになった。日が暮れるのも早い。つい先日までは明るかった夕刻も、もう暗くなった。仕事帰りの人々が行きかう丸の内のオフィス街を抜けて、三菱一号館美術館のシャルダン展に行った。 シャルダン(1699~1779)という画家は知らな…

フリーマン・エチュード

今年はジョン・ケージ(1912~1992)のメモリアル・イヤーだ。普段は聴けそうもないケージの作品がいくつも演奏されている。都合がつくかぎりこの機会を逃すまい、と思っている。昨日はアーヴィン・アルディッティのヴァイオリン独奏で「フリーマン・エチュ…

スクロヴァチェフスキ/読響

スクロヴァチェフスキ指揮の読響を聴いた。スクロヴァチェフスキは今回も元気だ。1923年生まれだから今年89歳になる。どこまで元気なのかと思う。プログラムも凝ったものだ。とても枯淡の境地とはいえない。むしろそんなものはどこ吹く風、やりたいことをや…

週末の二つの演奏会

先週の土曜日は演奏会を二つかけもちした。3時からはN響の定期、6時からは日本フィルの横浜定期。さらに友人が上京したので、9時に品川で待ち合わせた。というわけで、珍しく忙しい週末だった。 N響はレナード・スラットキンの指揮でリャードフの「8つのロシ…

レーピン展

ムソルグスキーの例の肖像画が来ているレーピン展に、いつ行こうかと思っていた。やっと行くことができた。ムソルグスキー好きのはしくれとしては、実物を観る得がたいチャンスだ。 思いのほか明るい絵だ。そう思ったのは、背景が明るい空色(クリーム色がか…

パルジファル

東京二期会の「パルジファル」初日を観た。クラウス・グートの演出が見ものだ。回り舞台を使って、場面ごとに、ゆっくり、少しずつ変化する。そのテンポが音楽に合っている。合っているというよりも、音楽と完全に一体化している。 滑らかな語り口だ。ゆっく…

石巻市立湊小学校避難所

ドキュメンタリー映画「石巻市立湊小学校避難所」を観た。昨年4月21日から避難所が閉鎖される10月11日までの記録。そこに映し出される人々がいとおしくなる映画だ。同じ日本にいながら、東京の生活とはまったくちがう生活を余儀なくされた人々。そのころわた…

森は生きている

こんにゃく座のオペラ「森は生きている」を観た。もう何百回も上演されているだろうこの作品を(1954年に劇音楽としてスタートし、オペラになったのは1992年。)観るのは初めてだった。正直にいって、子ども向きの作品と思っていた。それを観る気になったの…

ザルツブルク:エジプトのジュリアス・シーザー

ザルツブルクの2日目(最終日)はヘンデルの「エジプトのジュリアス・シーザー」だった。クレオパトラ役にチェチーリア・バルトリ。バルトリを聴きたいがためにチケットをとった。やはりすごい歌手だ。すごい、という言葉が月並みに感じられるほど特別な歌手…

ザルツブルク:軍人たち

旅の記録の続きを。バイロイトの後、ザルツブルクに移動した。ザルツブルクは久しぶりだ(調べてみたら7年ぶりだった。)。駅がすっかりきれいになっていた。近代的で明るい駅だ。構内にはスーパーマーケットもあった。水と果物を買ってホテルへ。 夜はツィ…

One9

旅の記録を再開したばかりだが、昨日聴いた演奏会について、その記録を。いつもは演奏会を聴いても、記録を書いたり書かなかったりだが、今週はたまたま興味深い演奏会が続いているので――。そのあおりを受けて、旅の記録が途切れ途切れになってしまい、申し…

バイロイト:タンホイザー

旅の記録の続きを。バイロイト2日目は「トリスタンとイゾルデ」だった。このプロダクションは去年も観た。演出はクリストフ・マルターラー。去年も好きになれなかった。今年はなにか発見があるかと思ったが、それもなかった。指揮も同じペーター・シュナイダ…

高関健/都響

旅の記録の途中ではあるが、昨日都響の演奏会に行ったので、とりあえずその記録を。昨日は高関健さんの指揮で「日本管弦楽の名曲とその源流」シリーズの第16回だった。 今回の日本人作曲家は松平頼暁さん(1931-)。作曲界の長老だ。開演前に松平さんと片山…

バイロイト:ローエングリン

今年もバイロイト音楽祭に行くことができた。友人がワーグナー協会の会員になっていて、チケットが当たると分けてくれるからだ。もっとも「来年はリングのプレミエがあるから当たらないと思うよ」と言われているが。 バイロイトは秋の気配が漂い始めていた。…

オレステイア

ザルツブルクから戻ったその夜にクセナキスの「オレステイア」を観に行った。旅の記録の前に、まずはその記録から。 ラ・フラ・デルス・バウスの演出が素晴らしかった。サントリーホールの空間を縦横に使って、驚きに満ちた、斬新な、そして美しい舞台を作っ…