Enoの音楽日記

人生、何があっても、音楽を聴くと、自分を取り戻します。

2017-06-01から1ヶ月間の記事一覧

パーヴォ・ヤルヴィ/N響

読響を振ったシモーネ・ヤングの印象が強く残るその翌日に、タイプがまったく異なるパーヴォ・ヤルヴィ指揮のN響を聴くことは、贅沢といえば贅沢なことだ。 パーヴォ・ヤルヴィ/N響のプログラムはオール・フランス音楽。その中でも後半のラヴェルの2曲、「…

下野竜也/東京シティ・フィル&シモーネ・ヤング/読響

土曜日は東京シティ・フィルの定期と読響の定期をハシゴした。どちらにも大変な名演があった。 まず東京シティ・フィルの定期へ。下野竜也の指揮でフンパーディングのオペラ「ヘンゼルとグレーテル」の前奏曲、ワーグナーの「ヴェーゼンドンク歌曲集」(ヘン…

君が人生の時

ウィリアム・サローヤン(1908‐1981)の芝居「君が人生の時」を観た。最近は夜遅くなるのが‘しんどくなった’ので、半休を取ってマチネー公演に行った。そうしたら、驚いたことには、観客の大半(割合としては95パーセントくらいか)は女性客だった。しかも場…

ラザレフ/日本フィル

ラザレフ/日本フィルの東京定期のプログラムは、グラズノフとプロコフィエフの作品で組まれたが、その選曲は一捻りされていた。 1曲目はグラズノフのバレエ音楽「お嬢様女中」。そんな曲があったの?という感じ。グラズノフは名作バレエ「ライモンダ」を書…

ランス美術館展

ランスはパリ東駅からTGVで45分ほどの所にある。わたしにとって、この街はジャンヌ・ダルクがシャルル7世を戴冠させるために訪れた街だ。またロッシーニのオペラ「ランスへの旅」の街でもある(もっとも、ロッシーニのそのオペラは、登場人物のだれもがラン…

「バベルの塔」展

ブリューゲル(1526/30頃‐1569)の「バベルの塔」は3作あるそうだ。第1作はブリューゲルが若い頃のもので、現在は失われている。第2作はウィーンの美術史美術館に所蔵されている「バベルの塔」(1563頃)。第3作はロッテルダムのボイマンス・ファン・ベーニ…

ラザレフ/日本フィル

ラザレフが日本フィルに戻ってきた。インキネンに首席指揮者を譲って、桂冠指揮者(兼芸術顧問)に退いてから、年2回の登場になったので、久しぶりの感がある。登場すれば、いつものラザレフだ。演奏は全力投球。聴衆とのコミュニケーションも熱い。 1曲目は…

MUSIC TOMORROW 2017

今年のMUSIC TOMORROWはローレンス・レネスの指揮。レネスは1970年生まれのオランダ人で現在スウェーデン王立歌劇場の音楽監督を努めている。同歌劇場では今シーズン、「中国のニクソン」、「サロメ」および「イェヌーファ」を振っている。 1曲目は岸野末利…

アドルフ・ヴェルフリ展

アドルフ・ヴェルフリは1864年にスイスのベルン近郊で生まれた。子供の頃は貧しく悲惨な生活を送った。罪を犯して1890年から2年間服役し、1895年からは精神病院に収容された。以後1930年に亡くなるまで、その精神病院で過ごした。 あるとき、紙と鉛筆を与え…

ビェロフラーヴェク追悼

ビェロフラーヴェクの訃報に接し、驚くばかりだ。享年71歳と聞くと、それなりの年齢かとも思うが、その音楽の清新さや、指揮者としてはまだこれからの年齢であることを思うと、やはり突然という感を否めない。ご冥福を祈るばかりだ。 ビェロフラーヴェクは日…

ジークフリート

新国立劇場がフィンランド国立歌劇場のプロダクションで上演している今回のリングは、「ラインの黄金」が低調な出来で興味をそがれたが、「ヴァルキューレ」で持ち直し、「ジークフリート」で調子が出てきた感じだ。 まず歌手の力量が圧倒的だ。タイトルロー…

松本市美術館の田村一男記念展示室

先週末は山に登る計画だった。土曜日に上高地に入り、一泊した。翌日は徳本峠(とくごうとうげ)を越えて島々に下る予定だったが、上高地に着いた頃から、同行した妻の体調が悪くなった。夜になるとさらにひどくなった。翌朝、妻はそれでも登る気でいたが、…