2021-08-01から1ヶ月間の記事一覧
サントリーホール・サマーフェスティバルの今年のテーマ作曲、マティアス・ピンチャー(1971‐)の管弦楽作品演奏会。オーケストラは東京交響楽団。 わたしはドイツで2度ピンチャーの指揮するオーケストラ演奏会を聴いたことがある。一度目は2010年にカールス…
サントリーホール・サマーフェスティバルの4日目は、18:00から小ホールでブーレーズ(1925‐2016)のピアノ曲2曲のコンサート、19:30から大ホールで今年のテーマ作曲家・ピンチャー(1971‐)の室内楽2曲のコンサートがあった。 ブーレーズのコンサートは、…
アンサンブル・アンテルコンタンポラン(以下「EIC」)の演奏会の三日目は、音楽監督のマティアス・ピンチャーの指揮で5曲が演奏された。まさにEICの本領発揮の演奏会だった。 1曲目はヘルムート・ラッヘンマン(1935‐)の「動き(硬直の前の)」(1983/84…
アンサンブル・アンテルコンタンポラン(以下「EIC」)の演奏会の二日目は、EICのメンバーによる室内楽。全6曲のプログラムだが、なんといっても注目は、ジェラール・グリゼイ(1946‐98)の「時の渦(ヴォルテクス・テンポルム)」(1994‐96)だ。この曲はわ…
今年のサントリーホール・サマーフェスティバルは、パリの現代音楽演奏集団「アンサンブル・アンテルコンタンポラン」とその音楽監督マティアス・ピンチャー(1971‐)のミニフェスティバルのようになった。 初日は「東洋-西洋のスパーク」と題され、アンサ…
東京二期会が8月下旬に上演予定のオペラ「ルル」。コロナ感染者が急増中なので、無事に上演できるかどうか不安だが、心配しても仕方がないので、とりあえず台本を読み直した。すると今までとはちがう読み方をしている自分に気が付いた。このオペラのレッテル…
洋画家・宮本三郎(1905‐1974)に「飢渇」(1943)と「死の家族」(1950)という特異な絵画がある。「飢渇」は戦争画だが、一般の戦争画が戦意高揚のための勇壮な絵画であるのにたいして、「飢渇」は負傷した兵隊たちの悲惨な姿を描いている。また「死の家族…
桐野夏生(1951‐)の「日没」(2020)を読み、衝撃を受けたので、他の作品もいくつか読んでみようと思った。多作家のようだ。名だたる文学賞の受賞作品も多いが、まずは「日没」の直前の「バラカ」(2016)を読んだ。「バラカ」は原発事故を扱った作品だ。発…
東京では朝から台風10号の影響が出始め、ときおり激しい雨が降り、しばらくすると止むという天気が続いた。当日の演奏会はマチネー公演だったので、昼食後、早めに家を出てJRで川崎駅に向かった。川崎駅の手前で雨が降り出し、着いたときには激しい雨になっ…
フェスタサマーミューザの演奏会は、例年は一つか二つしか行かないのだが、今年は興味を惹かれる演奏会が多く、五つの演奏会のチケットを買った。昨日はその中のバッティストーニ指揮東京フィルの演奏会。プログラムはオール・イタリア物。 1曲目はヴェルデ…
桐野夏生の「日没」の書評をどこかで読み、それ以来気になっていた。桐野夏生とはどんな作家か、なにも知らなかったが、「日没」を読んでみた。 主人公の「マッツ夢井」はエンタメ作家だ。世間の良識やタブーに反する性愛の描写を得意とする。そんなマッツ夢…