Enoの音楽日記

人生、何があっても、音楽を聴くと、自分を取り戻します。

2018-08-01から1ヶ月間の記事一覧

フランス音楽回顧展Ⅰ

サントリーホール サマーフェスティバル「ザ・プロデューサー・シリーズ」の今年のプロデューサー、野平一郎の企画する《フランス音楽回顧展Ⅰ》。副題に「昇華/飽和/逸脱~IRCAMとその後~」とある。「IRCAMとその後」という言葉がこのコンサートの性格を…

ヴィトマンの室内楽

サントリーホール国際作曲委嘱シリーズの今年のテーマ作曲家、イェルク・ヴィトマン(1973‐)の室内楽コンサート。曲目は6曲。その寸描を。 1曲目はクラリネットとピアノのための「ミューズの涙」。オリエンタルな音調が漂う曲。コンサート終了後のヴィトマ…

野平一郎の新作オペラ「亡命」

サントリーホールのサマーフェスティバルは、数年前にプロデューサー・シリーズを導入してから、一段とおもしろくなった。企画者の「顔が見える」といったらよいか。同シリーズと細川俊夫監修の国際作曲委嘱シリーズと、その2本立てがサマーフェスティバルを…

木田金次郎展

有島武郎(1878‐1923)の小説「生れ出づる悩み」は、今年で出版100年を迎える。作者自身である「私」が、漁師で画家志望の青年と出会い、その内面の葛藤を想う小説。青年は「私」の分身であり、内面の葛藤には「私」の悩みが重ねられていることは明らか。そ…

巨匠たちのクレパス画展

今年の夏は「モネ」とか「ルーヴル美術館」とかのビッグネームを冠した展覧会が開かれている一方で、「山椒は小粒でもぴりりと辛い」といった趣のユニークな展覧会もいくつか開かれている。「巨匠たちのクレパス画展」もその一つ。 クレパスという言葉は、ク…

迷子になった想い出

8月12日に行方不明になった藤本理稀(よしき)ちゃん(2歳)が15日に無事に発見されたニュースに安堵して、わたしも多くの方々と同じように、あれこれ思った。 まず理稀ちゃんを発見した尾畠春夫さん(78歳)が、「子どもだから上に行くと思った」と語ってい…

「いわさきちひろ、絵描きです。」展

いわさきちひろ(1918‐1974)の絵は身近にあるので、あまり意識しなくなっている。そのためだろうか、今回の生誕100年回顧展は、逆に惹かれるものがあった。これを機会にその全貌を見てみたい、と。 わたしは、ちひろの生涯も、松本善明との結婚以外、ほとん…

藤田嗣治「秋田の行事」

藤田嗣治(1886‐1968)は今年没後50年なので、それを記念して東京都美術館で大規模な回顧展が開かれている。というより、むしろ、今年にかぎらず数年おきに、東京をはじめとして全国各地で藤田展が開かれているのが実情だ。藤田の集客力の高さのゆえだろう。…

秋田駒ケ岳と乳頭山

今年の夏山は秋田駒ヶ岳(1637m)に行った。去年は月山(1984m)に行ったので、2年続けて東北の山になった。秋田駒ヶ岳も月山も、今まで登ったことがないので選んだが、もう一つの理由は(そしてそれが本音だが)、北アルプスや南アルプスの山小屋の混雑が…

ミンコフスキ/都響

フェスタサマーミューザでミンコフスキ指揮都響の「くるみ割り人形」全曲。第1幕の演奏は緩めだったが、第2幕になると締まって、ミンコフスキの個性全開だった。 「コーヒー(アラビアの踊り)」が、終始弱音で、抑えた表現だったのが印象的。官能性というよ…

栃木県立美術館「ウェザーリポート展」

東京新聞の7月13日夕刊に椹木野衣(さわらぎ・のい)氏の美術批評が掲載された。栃木県立美術館で開催中の「ウェザーリポート」展の紹介。その批評に惹かれたので、那須の山に登った折に、宇都宮に寄って見てきた。 本展の開催趣旨は、風景画に見られるよう…