Enoの音楽日記

人生、何があっても、音楽を聴くと、自分を取り戻します。

2020-01-01から1ヶ月間の記事一覧

上原美術館:アルベール・マルケ

伊豆の下田は気候が温暖なので、冬になると時々行く。先日も行ってきた。例年は海岸沿いの道を歩くだけだが、今年はいつも気になっている上原美術館に寄ってみた。予備知識なしで行ったが、それがよかったのか、新鮮な出会いを楽しめた。 上原美術館は、大正…

館山旅行

しばらく前に(正月明けの頃だった)房総半島の館山に行った。東京から館山までは、以前はJR内房線で行ったが、今ではバスが主流になっている。わたしもバスで行った。なんの変哲もない一泊旅行だったが、心に残っていることがあるので、簡単に旅行記を。 バ…

高関健/東京シティ・フィル

高関健による渡邉暁雄追悼プログラム。渡邉暁雄(1919‐1990)の生誕100年、没後30年を記念するものだ。曲目は渡邉暁雄が創設した「日本フィル・シリーズ」から生まれた2曲、柴田南雄の「シンフォニア」(日本フィル・シリーズ第5作、1960年)と矢代秋雄の「…

エッシェンバッハ/N響

エッシェンバッハ指揮N響のCプロはブラームス・プロだが、後述するように、一捻りしたブラームス・プロだった。素直じゃないというか、そこがエッシェンバッハのエッシェンバッハたる所以だろうが‥。先日のAプロのマーラー「復活」で、何かにこだわって素直…

ブラビンズ/都響

マーティン・ブラビンズは都響への客演が今回で5度目だ。わたしも何度か聴いているが、その都度興味深いプログラムを組んでいた。今回は「愛する人、親しい人に捧げた曲」を集めたもの。そのプログラムもさることながら、登場一番、でっぷり太って貫禄がつい…

下野竜也/読響

下野竜也が読響に帰ってきた。いかにもこの人らしいプログラムを携えて。定期会員の一人として「お帰り下野さん」と、今公開中の映画「お帰り寅さん」に倣っていってみたくなる。 1曲目はショスタコーヴィチの「エレジー」。原曲はオペラ「ムツェンスク郡の…

エッシェンバッハ/N響

エッシェンバッハがN響を振ったマーラーの交響曲第2番「復活」を聴いたが、それがどんな演奏だったかをいうのは、ひどく難しい気がする。その難しさの中に、エッシェンバッハとはどんな指揮者なのか、その核心があるようにも思うが。 第1楽章冒頭の低弦のテ…

『男はつらいよ』お帰り 寅さん

もうずいぶん前のことだが、テレビで渥美清の特集番組を見た。その中で渥美清はこう語っていた。「スーパーマンっていうテレビ番組があっただろう。あれをやっていた役者が、ある日子どもたちに囲まれて、『ねえ、空を飛んでよ』とねだられた。だけど飛べな…

青柳いずみこ「グレン・グールド―未来のピアニスト」

青柳いづみこの「高橋悠治という怪物」と「翼のはえた指―評伝 安川加壽子」を読み、自身ピアニストである著者のピアノ奏法への独自の洞察に惹かれたので、もう一冊、「グレン・グールド―未来のピアニスト」も読んでみた。 青柳いづみこの師であった安川加壽…

青柳いずみこ「翼のはえた指―評伝安川加壽子」

青柳いづみこの「翼のはえた指―評伝 安川加壽子―」を読んだ。活きのいい文体、自身ピアニストである著者のピアノ奏法への洞察、そして安川加壽子に師事した著者の師への想い出という、それら3要素が混然一体となった名著だ。本書は1999年に白水社から刊行さ…