2025-11-01から1ヶ月間の記事一覧
山田和樹が振る日本フィルの定期演奏会。1曲目はドビュッシーのバレエ音楽「遊戯」。暖色系の明るい音色と軽いフワッとしたリズム。いかにも山田和樹らしいフランス音楽だ。注目すべきは音楽の段落が明確につけられた点だ。リズムと音色の精妙さ(だけ)でで…
インキネンが読響の定期演奏会を振った。予定指揮者のハンヌ・リントゥがキャンセルしたためだ。日本フィルの首席指揮者として実績を積み重ね、来年3月には都響に客演する予定のインキネンが、読響をどう振るかに興味があった。 1曲目はシベリウスの「ポホヨ…
ジョナサン・ノットの東京交響楽団(以下「東響」)音楽監督としての最後の定期演奏会。プログラムは武満徹の「セレモニアル」とマーラーの交響曲第9番。そのプログラムは2014年4月の音楽監督就任披露定期演奏会と同一とのこと。 もはや言うまでもないが、ノ…
山種美術館で開催中の「日本画聖地巡礼2025」展。山種美術館の豊富な日本画コレクションから風景画を取り出し、その実景写真と比較する展覧会だ。画家は実景のどの部分を切り取ったかとか、実景をどう再構成したかとか、いろいろ興味深い。 チラシ(↑)の上…
デュトワ指揮N響。先日のAプロに引き続き、Cプロを聴きに行った。Aプロが異常なまでに気迫のこもった演奏だったので、Cプロも期待した。だが結論を先に言うと、デュトワN響の通常運転に戻ったようだ。 プログラムはオール・ラヴェル・プロ。デュトワ得意のプ…
デュトワが8年ぶりにN響の定期に復帰した。例の疑惑はどうなったか、とくに説明はないままに。 デュトワは89歳になった。だがまったく爺むさくない。体は8年前よりもスリムになったようにさえ見える(8年前は「デュトワも年齢相応にでっぷりしたな」と思った…
高関健指揮東京シティ・フィルの「トゥーランガリラ交響曲」。先に結論を言うと、緻密な音の織物の、すべての音が聴こえるような演奏だった。 第1楽章「序奏」が始まる。息せき切って駆け込むような冒頭部分が、歯切れのよい音で演奏される。十分なインパク…
東京・奥多摩に玉堂美術館がある。日本画家の川合玉堂(1873‐1957)を記念した美術館だ。一度行ってみたいと思っているが、まだ行っていない。今、玉堂美術館の所蔵作品がまとまって大田区立龍子記念館に来ている。「川合玉堂と川端龍子」展だ。近場で玉堂美…
東京都美術館で「ゴッホ展 家族がつないだ画家の夢」が開催中だ。ゴッホと、ゴッホを支えた弟のテオと、テオの没後にゴッホの作品を守ったテオの未亡人のヨーと、ヨーの遺志を継いだ息子のウィレムと、その4人の物語だ。 4人の物語は感動的だが、その一方で…